2026-01-11
ブラウザ拡張が業務境界を内側から侵食する可能性
SaaS前提の業務運用では、ブラウザが実質的な業務OSとして機能しているように見える。その上で拡張機能は、生産性を上げる最小単位である一方、権限付与・自動更新・挙動の不可視性によって、組織のセキュリティ境界を『ユーザー許可の形で内側から』侵食し得る点が観測される。小規模零細のIT事業者では、端末・アカウント・業務(開発/運用/営業/経理)が同一ブラウザに集約されがちで、権限分離や監査ログ運用が成立しにくい。その結果、拡張機能が単発の導入であっても、認証情報・業務データ・管理画面操作などへの横断的なアクセス点になり得る。ここでのリスクは『攻撃』より『許可の累積』として現れ、即時の障害ではなく競争力の蒸発や説明不能な情報流出感として遅れて顕在化する可能性がある。拡張機能が便利さのために選好されるほど、境界管理の不在が露出する、という非対称が残る。
業務OSとしてのブラウザ 拡張機能権限 許可の累積リスク 境界侵食 監査不能性 零細ITの権限分離不全 SaaS依存

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