問屋機能の緩衝層摩耗と倉庫空間価値の変質
ホームセンターにおいて、エンジンオイルの受注不可表示や塗料棚の局所的欠品が観測されている。完全欠品というより、棚の均質性崩れとして現れている点が特徴的に見える。背景には、石油系基材・添加剤・缶材・小口物流の共有圧力に加え、春季需要立ち上がりによる地域的波形偏差が存在する可能性がある。従来、問屋は在庫だけでなく、時間差・数量差・地域差を吸収する同期用ダンパーとして機能していたように見える。しかし、在庫圧縮や高速同期化によって、その緩衝余白が摩耗しつつある可能性がある。その結果、『無い』ではなく『揃わない』として生活膜へ現れているように見える。また、供給不安定時には、価格よりも『今そこにある』価値が優先され始め、問屋倉庫の空間価値が“時間保持能力”として再評価される局面に入りつつある可能性がある。