認知計算資源の外部化
AI依存として見える現象の背後に、文明の複雑化によって自己決定コストが慢性的に上昇し、人間が答えではなく認知計算そのものを外部化し始めている可能性がある。AIは原因というより、既存の判断負荷を低摩擦で受け止める接触面として現れているように見える。神・専門家・共同体・検索・AIはいずれも形態は異なるが、高位の外部計算資源へ問い合わせる作用としては同型性を持つ可能性がある。回復可能性は、外部計算を使わないことではなく、現実とのズレ、身体感覚、他者との摩擦、違和感といった未整流の残差を保持し、内部モデルを更新し続けられるかに残っている。