従業員離脱と事業継続条件の変化
従業員の退職を契機として事業継続が困難になる倒産事例が前年同期より増加している。サービス、建設、運輸・通信など複数業種で確認され、熟練社員、営業担当者、ドライバーなどの離脱後に人員不足が深まった事例が含まれる。物価や燃料費等の上昇に対して価格転嫁が進まず、賃上げ原資を確保しにくい企業があるとされる一方、少数のベテラン社員に業務を依存する企業もみられる。人材不足が、採用困難だけでなく、既存従業員の離脱後に事業継続が難しくなる事例としても観測されている。個別企業について、退職以前の経営状態や待遇、業務分担がどの程度影響していたかは未確定のまま残る。